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ジャズ的アレンジをしていて思うこと
アドリブに迷ったとき、「正解がない?自分の音がある」と思えるように……。
そう自分に言い聞かせながら、そっとお猪口一杯の日本酒を口にしてみる🙂
いつだって「これでいいのかな?」と悩まずにはいられないのです。
ジャズのアドリブって何だろう?
「ジャズのアドリブって、所詮コードなんだよねえ」
なんて思いながら先日も、可愛いラテンのワルツを聴いていたらイメージが広がって、自然とアドリブが浮かんできました。
でもそのあと、「これ、ジャズっぽくないかもしれないな」と、少し不安になる……。不安になると解消したくなる。
そんな迷いの中、片づけをしていたときに目に入ったのが、中島みゆきさんの曲集。
開いたページにあった『かもめはかもめ』の文字に目が止まり、なんとなく吹いてみたら…メロディの美しさに引き込まれて、一気に仕上がってしまいました。
気づけば、ラテンのワルツから「かもめはかもめ」へ──。
そういうこともあるんだなぁと思いながら…。
で、思うのです💦
ジャズのアドリブには、ビバップ、モード、スムースなど様々なスタイルがあって、「正解」はひとつじゃないんだから!
コードトーンやスケールに沿うだけでなく、
大事なのは「自分らしさ」と「その場の空気」なんじゃないかって。
それが、いつも私を励ます言葉です。
私がアドリブで意識していること
🟨 コードに合っているか?
🟨 オリジナリティがあるか?
🟨 歌心があるか?──ぎこちないと、どこか落ち着かないんです。
そして何より、
自分の音が、すっと自然に出てくるか?
もしそうなら、それは“出すべくして出てきた音”なのだと思います。
その音がコードの上で自然に響いて、美しいストーリーになっているか。
そんなアドリブこそ、心に残るものだと私は感じています。
“自然に出てきた音が、そのままコードの上で物語になっていく”──
そんなアドリブができたらいいな、と、いつも願いながら吹いています。
私自身の結論 アドリブの練習で心がけていること
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コードトーンやガイドトーンを意識して、シンプルなメロディを作る
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自分でメロディを歌ってみる(声に出すと自然な流れが見えてくる)
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自分の癖や好みを大切にする(ここが“らしさ”)
多様なスタイルがある音楽に、どうして「ひとつの正解」なんてあるでしょう?
ジャズの本質は“自由”。そして、その中で自分らしいスタイルを育てていくことだと思います。
どこかにある理論と、自由な表現
私のアドリブには、その時々で浮かんだ物語があります。
切なさや懐かしさを感じながら、ハーモニカで情景を描いているような感覚です。
たとえ風変わりなメロディができても、
「これはドリアンスケールを使ってるもん」とか「このフレーズ、実はコードトーンだけだな」と、
どこかで理論は意識している。でも後から浮かぶものなのです。
でも、“理論を理解しているから演奏できる”というものでもなくて、
長く演奏を続けてきたことで、なんとなく「見える理論」。
私の周りはもうジャズはプロか熟練者ばかりでちょっと違うを本当は知っている。アドリブに物語性なんて本当は言わない。.....
でも。。。。
最後に
いつも「これでいいのかな」と迷いながらも、自分の音を探して吹いています🥹
限られた時間の中で選んでいく音。
今回は、なぜかその選択が「ジャズワルツ」から「かもめはかもめ」に。
アレンジしよう、吹いてみよう、という気持ちが自然と湧いてきました。
その“迷いながら進む姿勢”こそが、
ジャズの精神なのかもしれません。
HITOCO