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【赤トンボ】再び ─ 娘と過ごす、ゆっくりとした回復の日々
今日は、娘の退院後はじめての診察日でした。
まだ薬の影響や、長く家での生活から離れていたこともあり、少しの外出でも疲れてしまう様子。ど忘れも多く、やっぱり本調子には程遠いけれど…大丈夫。ゆっくり、ゆっくり、元気になればそれでいい。
入院中、一時的に家に戻った娘と一緒にハーモニカを吹いてみたことがありました。けれどほんの少し吹いただけで疲れてしまった。
「がんばれ!」なんて言葉は禁物。焦らず、彼女のリズムで進めばいい。
また聴きたいというリクエストをもらった【赤トンボ】を、ここにもう一度。
北ドイツ・シュヴェリーンの思い出
静養を兼ねて訪れたドイツのシュヴェリーン。
日本から遥々来たとはいえ、スケジュールは空白が多く、娘の体調に合わせた滞在になりました。
シュヴェリーン城のすぐ隣には、息子が所属する劇場があります。天候に恵まれた日、ようやく外に出られた私たちは、湖に浮かぶお城の地下にある船着き場を訪れました。
かつては貴族たちが、ここからボートを漕ぎ出したそうです。
水面を眩しそうに見つめる娘。あのときは、まだ病状が安定せず不安も多かった時期。けれど主治医が「気分転換に」と許してくれた海外旅行に、娘はほんの少し、ほころんだ表情で私を振り返ったのです。
その瞬間を忘れずにいたくて、あの印象を再現するような動画を作りました。
使った曲は、徳永先生の中でも素朴な名曲「赤トンボ」。娘も大好きな一曲です。
私は、私が出したい音で吹くハーモニカを、ただまっすぐに奏でました。
ゆっくりと、でも確かに進む時間
日本の教育や社会は、どうしても「急かす」傾向がある気がします。
変化の早さの裏で、過ちや風潮の間違いすらも「なかったこと」にされてしまう。
でも、置き去りにされた人の痛みは、そう簡単には癒えません。
私は…昔ある方に「水に流せない女」と言われました。
でも、それでいい。
忘れずにいることで、見落とされた声や違和感に耳を傾けていけるから。
マスコミの造語や歪んだ報道を見ると、今でも「見ていられない!」と感じてしまうのです。
最後に…心からの感謝を
私のブログは、SNSを通じて知り合った日本・海外の方々のアドバイスに支えられて続けてこられました。
いつも優しく見守ってくださる皆様に、心から感謝申し上げます。
そして、私の奏でる徳永サウンドが、少し独特に聞こえるかもしれませんが、先生があたたかく見てくださっていることが、何よりの励みです。
ハーモニカは、誰でも気軽に始められる素敵な楽器。
この先、もっともっとその魅力を伝えていきたいと思います。
いつかきっと、私ではなく、娘が幸せそうにハーモニカを吹いている姿を見られたら──
それが、私のいちばんの願いです。
Hitoco
... 蛇足...
ゆっくり時間を過ごさねばならない。日本の教育は実は焦らすことばかり。しかし変り身の速い社会は、もし間違えた風潮を作っていても有耶無耶にしていく。傷つけられたり取り残されたものの多くは救われていない。
私は..以前あるお方に指摘された...水に流せない女だから、記憶しちゃっている。マスコミの報道の矛盾とか造語とか稚拙でみてらんない!
私のブログは本当に日本,海外...SNSでお知り合いになった様々な方のアドバイスあってです。皆様には大変感謝しております。いつも私を励まし元気を下さりありがとうございます。
そして私の徳永サウンドは一風変わっているかもしれませんが、徳永先生がそれを温かな目で見てくださっている事も嬉しい限りです。
ハーモニカって誰でも取り組みやすいから、私はこの先もっとハーモニカの魅了を啓蒙したいと思うのでした。そしていつか私でなく娘が幸せそうにハーモニカを吹く姿を見たいです。
Hitoco