過度なハーモニカ練習は危険..そしてオクターブ奏法

これは私が徳永先生の基本奏法完全マスター ポピュラークロマチックハーモニカ メソッドを3カ月で一応終了してからの話です。

私は熱心に取り組み過ぎる傾向があるから、体を壊してしまわないように注意しなくてはと、頭の片隅にはあるのですが、

遂に病院にいかざるを得なくなってしまったのです。ここでは失敗から学んだことを記します

 

私はハーモニカに関しては学童用のハーモニカをわずかに幼児の頃吹いたことがあるレベルでした。もちろん学童用のハーモニカとこのクロマチックハーモニカは全く別物ですので、私は真に初心者です。楽譜が読めるのと熱心さでこのテキストを3ヶ月の超特急で仕上げました。

 

先生もどんどん先に進もうとする私にそんなに教える事もないし手もかからないとおっしゃって早く曲やろう、曲やろうとおっしゃっていらしたのも、「早くメソッドを仕上げなくては!」の使命感?のようなものができてしまったからかもしれません。

 

この頃ハーモニカの息が続かなくなったり

不安な曖昧な音を吹く時、高音部を拭く時、

右眼がピクっと細くなるのを三週間ばかり意識するようになっていました。

そしてついに眼瞼痙攣が頻繁に右眼下で起こりだしたのです。

その後はハーモニカを咥えたり、耳元で音を聴くのも疲れる感じ。

練習は少し休みをとることにしました。

 

しかしそれでもちょっとは吹いてしまい更に状態は悪化しました。仕事中に右眼下のみならず左眼下もかってに収縮したり、両眼が乾く、ゴロゴロとした違和感、部屋の照明も眩しいのです。

 

引き金はハーモニカの練習過多ではあるとわかっているので休めばいずれ治るはずと思っていました。しかし眼瞼痙攣はそのまま放置すると酷くなると聞いているので、病院に行くことにしたのでした。

 

眼科に朝一番に行き診断してもらうと案の定、眼瞼痙攣といわれました。痙攣にはボトックスを使うので、止めてくれるように頼むと、眼科医師は痙攣が単なる痙攣か脳由来かわからないと治療できないから脳外科にいくように言いました。

 

痙攣はどんどん酷くなる一方なので、眼科を後に脳外科に。

 

この日は脳外科外来は運良くすいていたので直ぐにMRIを受けることができました。診断はやはり眼瞼痙攣。脳由来ではなかったので安堵。医師に休養を取るように言われ、また痙攣抑制薬を処方されました

                              

今、こう記せるのも ハーモニカの練習による疲労が眼瞼痙攣の原因であると身を以て知っているからです。

体を労わる為と折角始めたハーモニカへの愛着を絶やさないために、

自分自身に焦りを生じさせないよう納得させるため

練習したことをノート記しておこうと決意しました。

 

実はこの病院の後少しだけハーモニカを吹くことはお休みしていて

いたのですが、ある日何となくハーモニカを口に咥えたのです。

不思議なことに、オクターブ奏法(例えば高い方のドと低い方のドを同時に吹く)が出来てしまったのです!

吹くのに力は入れていません。力を抜いて大きく加えて音を出してみました。そうしたら出来たのです。

 

もしこれをご覧になってやってみようという方がいらっしゃいましたら、舌で塞ぐのは二の次で良いと思います。この時点ではこれで良いです。私の場合は偶然塞げたので出来ました。

 

初心者はどうしても音を出そうと躍起になり、力を抜くことができません。まだしっかりとマウスピースの穴を塞ぐことができないからです。

クロマチックハーモニカを知って以来、私の周りには先生以外にも何十年もハーモニカを演奏しているベテランがいたので、お前の吹き方はどんなに吹けてもてんで素人と笑われていました。

難易度の高い曲を吹けても二年強は出来ないところは力でハーモニカを制していたからでしょう。自分でもベテランとの音の違いをはっきりわかっていました。

 

とりあえず、私がツイッターなどで「少し休みも必要です。」と言っているのにはこんな事もあったからです。

 

結局上手にハーモニカを操れるようになる期間は皆、時間が経てば経つほど大差なくなってきます。

 

慌てて習得しようとすると眼瞼痙攣癖がつくのでゆくゆくは無理がきかなくなります。

痙攣起こさないようにハーモニカに適した顔面の筋肉を徐々に付けていくことが大事です。

 

 

-ハーモニカダイアリー
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