ブルースハープにはバルブがないけれど
悲しいかなクロマチックスケールハーモニカにはリードの他に
バルブという薄い2枚重ねのシートがほぼ各全部のリードの裏側に貼り付けてあります。
イメージしてみて下さい。
コオロギ🦗が鳴く時
2枚の羽を摺り合わす(*´-`)
でも、練習を重ねていくうちに
ある日 ビリビリ、ザラつくような音がして来るのです。練習をいっぱいなさっている方はきっとその日が早くやってきます。
それは故障ではありません😧💦
汚れなどのせいです。
吹いている時のだ液や呼気などのせい。タバコを吸う方はヤニとかもあるかしら。
ある時ハーモニカのお話しを
人とした時、メインテナンスが出来なくて、音が変になったら
新しく買うしかないかなと おっしゃられた方がいたので、
えーっ!もったいないって思ってしまった。
いらないなら私が貰いたい😍
いいえ..... 長く使って下さい!
でも、そのお気持ちがよくわかります。最近もそう仰った方がおりました。私も初めてハーモニカの中を覗いた時、怖かった。もし失敗したら...自分でメインテナンスなんて!なんて思いました。
まあ、一時的対策なら、
バルブの間に薄いヘラを差してパタパタやってあげると
ザラザラビリリが解消できます。
これだったら怖くないでしょう?
これでダメならバルブの張り替えです。ホントは月一ぐらい、最低張り替えしておくといいと徳永先生が教えてくだしました。
Hohner 社のバルブなら売ってますよ。
自分で張り替えることができます。
バルブのシートは確か4000円弱ぐらいで買えます。各場所ごとのシートがたくさん入っているので一度買えば長く持ちます。
ビニールセメダインをわずかにバルブにくっ付け、張り替えて下さい。(アロンアルファのような瞬間接着剤は良くありません。)
実は下の写真は冬にうっかりファンヒーターの前にハーモニカを置いたせいでバルブが全部開いてしまったのです。
リードプレート中の全てのバルブ交換が必要になりました。本番でいつも使用している大事なハーモニカ2本....どちらも台無しで真っ青になりました。
これで人前で吹いたのですがベンドは出来ないし、
音は滑らかに出ないし、バルブがいかに大事か知りました。
以前、Hohner代理店であるモリダイラ楽器でメインテナンスをやっていらっしゃるSさんに、この私だったら「吹き吸いが非常に強いからバルブはいらないよ。」なんて笑って話された事がありましたが、とんでもない!
バルブがないと良い音が出ないのです。それほどバルブって大事なものです。
この時、開いてしまったバルブを全部剥がし、プレートにわずかに付着しているノリの汚れなどを落とします。その後番号順にバルブを貼って行きました。(貼らなくても良い場所もあります。)
この作業に5時間半.....途方もなく骨の折れる仕事でした。
しかし皆さんが普段ビリビリやパタパタを直す時はその箇所だけで良いのですから、そう大変なことではありません。
ご安心下さい( ´∀`)
ハーモニカメインテナンスセットが売っておりますが、私はまだ持っておりません。代用として時計やメガネなどで使う精密機器用のドライバーと油絵を描くときのペインティングナイフの一番薄いものを使用しております。