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一人一人が、主役に!ハーモニカ演奏でマッチング ハーモニカ初心者にエールを送る
ジャズ好きの生徒さんが自宅レッスンにいらっしゃいました。驚いたことに指導して欲しいという曲はジャズではなかったのですが、日がない中でどうやってライブコンサートでしっかりとハーモニカを吹き上げることができるか?マイクを持って演奏したこともない生徒さん。実はまだドレミファソラシドもしっかりとは単音がきれいに出せるわけではなかったのですが、上手くなる前に『ライブが先ずある』わけです。
じゃあどうするか?
晴れ舞台は大きなホールです。皆さんそうですが、この曲をやるって決めていても、まだ自分の納得の行かないうちに発表会はいつだってやって来ませんか?その中で、生徒さんの今できる能力の中で最大限パフォーマンスができることが第一優先です。
もちろん演奏は少しでもよく聞こえた方が良いです。
私はテクニックと言うものは何もハーモニカだけの技術的なもんばかりではないと思ってます。
さて、曲をいうと親しい人の中で生徒さんが特定されてしまうので申しませんが、
その方はハーモニカでの演奏参考にするものとして徳永先生のYouTubeを御覧になっていました。
しかし、それはデュオの曲であったのと、しっとり吹いている。生徒さんと二人で曲を聴いてみて素敵だよねえって微笑みました。でも今回そういう吹き方はあらが出て、良くないと感じました。
一つ一つチェックしていきます。この方の場合は単音の曖昧さがあるからその回避法。欠点を長所にしようと対策。ハーモニカの流れるような音使いも自信を持って成せば花になります。
その方の特徴を生かして、少しでも音がはっきりとよく聞こえるように、ファンク的にメリハリ付くように指導いたしました。でもライブではそうは聴こえないはずです。
どうすることが今の生徒さんの力を最大限引き出す事ができるか?そして聴いてもらえるか?
もちろん「音」で!
どんな時だって生徒さん一人一人は一生懸命自分の練習曲に励んでいるでしょう。
その1曲の中で舞台の主役になるんです。だから、主役仕様に変更しなければなりません。
曲の従者ではいけないのです。
そして、私とて、えてしてして自分の時は、自分が見えなくなってしまうこともありますが、生徒さん一人ひとりの個性は客観的にみれ、曲とご本人とのマッチングは縁結びを致します。上手くマッチングが成立すると楽しいです。
そんなこんなで、よい指導ができたと思います。
ハーモニカの演奏をハーモニカの高度な技術無くして表現する
例えばクラシックバレエでジゼルと言う舞台があります。
ジゼルを演じるバレリーナは決して若いから、技術があるからよく見えるわけではないです。
もう体が言うことを聞かなくなっても、素晴らしいバレリーナなら技術ではなく、首をかしげたり表情だとか、僅かなしぐさだけで踊りを表現します。ジゼルというバレエには踊りの技術のテクニックを見せつける舞台ではないです。ジゼルの表現力が要求されるのです。
私はハーモニカが呼吸でできている唯一の楽器だから、生命を感じます。
ハーモニカの演奏をハーモニカの高度な技術無くして表現する。
舞台の上でバレエと言うダンスの上では顔の表情もしぐさも踊りの1部でしょう?
もう何十年間も子供が舞台に立っていたのでそれを『見守る』がありました。バレエ公演の手伝いとかまさか舞台の裏方で見てきたものがハーモニカにいかされるなんて思いもしませんでしたが。
それをハーモニカの演奏におきかえる。私はハーモニカ演奏で心がけているものは全体と表現なのです。
数ある楽器の中からハーモニカを選び、練習してみようという人は自分だけの世界がある人が多いのではないか?大概繊細な人が多い。見た目ではありませんよ。内面が至ってピュアな方が多いと思っております。
私は普段ハーモニカを聴く時はあまりYouTubeの映像を見ません。音だけです。こうすることで音に集中します。こうすると何が好きな音か?音が見えてくるからです。音から感じる事のできる内面の姿も見たい。そう..呼吸だから。音が生きているから。上部の姿はいらない。それから長いこと動画を見てしまう対策でもあります。😅💦
でもそうは言いながら
自分の動画を作るときは、動画であるが故に意図的にイメージ映像をつけたりします。私の動画制作は後で自分で動画を見たときには、この映像の時にこういう風に演奏するんだと言うことが自分の中で再び再現することができるからです。
私は脳裏に浮かんだ映像に曲をつける。師匠である徳永先生の曲を演奏する時は先生の曲からイメージされる映像を重ねます。
そうやって最近は動画制作をしています。本職ではありませんでしたが、若い頃からこういった仕事をたまに引き受けたりする事はありましたが....何も人生に無駄なしってところで今日はこの辺でおしまいです。
HITOCO