——ウーゴの愛機はHohner のクロメッタ---14 /Cを使用して見ました。 ——-
前回に引き続きウーゴディアスの事を記しますが彼が使っていたと言われるHohner Chrometta についてです。全部の演奏がクロメッタではないではありませんが、よくハーモニカでの能書きでクロメッタ=ウーゴが使っていた.....と耳にします。
YouTubeから今回はジャズの曲と特徴的な’ウーゴらしい’を見つけてきました。私は古いものを見つけたりするのが好きです。
1番初めに感じてしまう事はいいなぁとかうっとりするなぁとかではなく...すごいなぁ!いったいどうなってるの?ブーブー、ゴゥゴゥ,ウッ,ウッ!ゴホッ!
音楽を聴くよりもそちらの音の方を気にしてばかりいました。
がばっとくわえてハーモニカを吹くとはこういうことなのか?
そしてこんな吹き方は女性にはちょっと抵抗がありますね。オクターブ奏法に抵抗があるのではなくつばも撒き散し..ゴホッに対してでしょうか。
今クロメッタが手元にあります。第一印象はおもちゃみたい!...です。
値段は安いから初心者向きなのか?と思ってしまいがちですがこのハーモニカを吹くのは逆に抵抗があるだろうなぁと思いました。
マウスピースが大きなマス目だからです。
すごく軽くてカシャカシャなります。実は音を出そうと思うと簡単に音が出るのです。音は出るけれど、さあ上手に自分の思ったとおりの曲がふけるかと言うとちょっとそれが難しいです。でも音は出しやすいのです。他のクロマチックハーモニカでは断念さえしてしまう方さえいます。音を出すのが難しいのです。
そして今も売られていると言う事は、ちゃんとファンがいて、使われていると言うことですが、プロフェッショナルが使う...からは程遠いと思いました。
最近私が投稿したクロメッタの写真をに対してコメントをいただきました。😊💦
お一人はクロメッタ8を愛用しているとの事でこのハーモニカがすごく好きだとおっしゃっていました。
もう人方はこのハーモニカが好きだったんだけれど今はもう使ってないとの事。クロメッタはデュアス が使っていた時代は今よりは丈夫だったが今は大変壊れやすくすぐ壊れるとおっしゃっていました。直ぐ壊れるようなハーモニカは良いハーモニカと言えるのか?と。買い換えていると結局非常に高くつくハーモニカであるとおっしゃるのです。
さて私の感想ですが
クロメッタは簡単に音が出るのです。そしてハーモニカが薄くできている分、振動が伝わりやすいです。音が!ビブラートが!そのまま手の感触になります。ただ第一印象でも言った通りおもちゃのようで、スライドレバーを動かすとカシャカシャ音がします。
性能の良いハーモニカは音が調えられて生み出されます。誰が吹いてもそれなりに音はでます。悪い音か?そんな事はないと思いました。私が吹いて一つ録音した動画があります。
ピアソラがサッと即興で作った小さな作品です。
いかがでしょうか。
聴いてみて高級なハーモニカとの違いお分かりになるでしょうか?😊
ただ吹いてる人間には音の感触がひしひしと伝わってきます。振動が伝わるなあ!!!と。
クロメッタはテクニック的に難しい技をやろうとするには他より難しいです。マウスピースの穴が大変に大きいために唇はマウスピースに密着することができません。
それでベンドは他のクロマチックハーモニカ以上に唇をうまく利用してするしか方法がありません。それから離れた音の移動がちょっと大変です。スライドレバーのカシャカシャした音も気になります。そんななんで素直なゆったりとした曲にはよいかもしれません。そういう曲をやる分にはハーモニカがそこまで痛んですぐ壊れてしまうと言うような事はないと思うのです。
どう使うかは人それぞれですので直ぐに音を出してみたいという人で、ちょっとした優しいものを吹くには良いと思います。
初めてあなたがクロマチックハーモニカを吹いたとしたら何が良くて何が良くないとかありません。そのものを受け取るでしょう?なるほど...こんなもんか?と。私は複音ハーモニカを吹いたことがありませんのできっと初めて吹いたら...なるほど...これが複音か...と思うでしょう。ただそれだけです。
それぞれのニーズに合わせてハーモニカを選んでください。
クロマチックハーモニカで手に取ったらすんなり音がでるハーモニカというところ。ハーモニカの巨匠トゥーツ・シールマンスと肩を並べるウーゴ・デュアスが使っていた事のあるハーモニカというところ。これがクロメッタなんだなって...ところでしょうか。
HITOCO