月の光と徳永サウンドの思い出

私が私がネット検索をして初めて見つけたハーモニカ奏者は Larry Adler(ラリーアドラー)でした。徳永延生先生に初めてお会いした時、私のやりたい曲が案外クラシックよりだったのです。ドビッシーの月の光が吹けたらいいなぁと思っていたのです。

先生にお会いする前にすでに2月経っていた私はラリーアドラーの持ち方をみてハーモニカの持ち方は既に..変わっておりました。ハーモニカはパタパタするもんだと...

 

でもその前に友達との約束でピアノの発表会でハーモニカを吹かなければなりません。そのために先生をつけることにしたのです。

一応人前で演奏するのだからとりあえずハーモニカの吹き方が正しいのかどうかハーモニカの先生に見てもらう必要があると思ったからです。

 

僕は「クラシックは教えられへんなぁ。」先生はポピュラーがメイン。そうおっしゃったんですが、ここまで足を運ぶのに2月考えてしまっています。ハーモニカの先生に見捨てられたら大変です。なのでもう先生に習いたいのです!とすぐ決めました。それに徳永先生だったら楽しくレッスンできると思ったからです。

 

なにしろヤマシタレイちゃん(その時彼女のことはハーモニカを習っている単なる一素敵な生徒さんの認識だったのです。)その頃Google検索は1番初めに検索した徳永先生の名前を執拗にオススメしていたのです。

 

何はともあれ、とにかく習ってみる!と決めたのだからとことんやってみないことには良いも悪いもわからないと思い徳永先生にレッスンをしてもらうことにしたのです。

それに私にとって徳永先生の良いところはクラシックじゃないということで自由度がすごく大きいと思ったからです。

後に先生から私はどんどん勝手に自分で進めてしまうので私はほんと手がかからず楽だとおっしゃっていました。

私は先生と言うものは必要な時に何かを教えてもらえばいいと思っているので、一緒にそばにいてくださり安心をくだされば良いのでした。

 

私は何から何まで「ああしなさい!こうしなさい!」を言われるのはとても苦痛なのです。

 

余談ですが実は子供の時にすごく厳しいピアノの先生に習っていたことがあります。彼女は私がどんなに弾けても指遣いが違っていると言って同じ曲を3ヶ月も..レッスンさせました。私はピアノがとことん嫌になりました。私は早くショパンが弾きたかったのに。私は4年生位でピアノを止めました。

中学時代に再びショパンが聴きたくなった時すっかり楽譜の読み方を忘れていました。

そしてその頃レコードを聴いてその曲と楽譜を照らし合わせて譜読みをしました。

 

 

 

大人になってからJAZZピアノを習ってた事があります。

しかしこれまた読み方がクラシックの時とは違うのです。.....タータタータと.韻を踏む.そしてアクセントはここぞといったところに持ってくるのです。するとクラシック的楽譜の意味はちっともなくなってしまうのですよ。誰もがそうかは私にはわかりませんが、私は譜面に頼ると混乱します。だから耳に頼ります。

 

当時身体で五感を働かして覚えたことはまさかハーモニカを吹くようになって活かされてくるとは!

 

話を元に戻します。当時、ただひたすら先生の曲をマスターしたくなって練習に明け暮れていた時のことですが、先生が自分の若かりし頃のお話をしてくださった事は私の心に刻まれています。

その頃ジャズの楽譜などなく耳を頼りに苦労して覚えたのだとおっしゃっておりました。

 

そうなのか...ここまで素敵な演奏をするまでにはこんな苦労が必要なんだわ!

ちょうど良い具合に老眼がひどくなっているにも関わらず眼鏡をかけず、耳を頼りにハーモニカやっているのは先生のような素敵な演奏をするにあたっては良い訓練になるのではと取り入れております。

 

楽譜を頼らないならどうやって?と思われるかもしれません。ちょっとお話しすると、大体こんな感じかな?の流れをつかむのです。

でもね、はじめの頃はとにかく先生と同じ音が出せることを目指していました。それが基本を学ぶ姿勢だと思っていますから。そして上達への近道であると。

 

基本ができるようになると色々と変化ができるようになるなあと自分で思っております。自分がどんな音楽と関わるのか?が随分と影響してくるなあと感じている今日この頃です。

 

それにしてもハーモニカを始めるまで吹く楽器をした事がなかった私にはクロマチックハーモニカは、私の体力を消耗していました。ドレミもできないかったのです。

口を尖らせば顔は痛むし..

恥ずかしいですが今でもそうです。練習をいっぱいやった夜中には顔面が顎から頬にかけてすごい熱感で目覚めます。人から顔が変わったと言われます。頬のライン。。

 

今私は先生と全く同じように吹くとは思っていませんそれは先生のアドバイスでもありました。私の個性を尊重してくださってだと思います。大好きなのでそんな風にできたらいいなと常々思いますが私にはできないのです。(多分同じにやろうと考えたらノイローゼになってしまうかも。)私は顔が痛むのでまだまだです。いつも練習を心がけています。多分一生。

ホント先生の素敵な音色にいつもうっとりします。

もっと上手くなれるかな?自分も上手になりたいけど他の人がもっと聞きやすい状態になったら嬉しいなと思いながら。自分のスタイルを作っています。

今いろいろな音楽を聴くようになりました。

私の中の徳永サウンドとそれらを一緒にするためです。

主にJazz sessionなどで他の方と一緒になるときのためなのですが、の話はまた別の機会にいたします。

 

 

 

 

ここまで読んで下さりありがとうございます。

HITOCO

 

 

-ハーモニカダイアリー
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