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ハーモニカの音に心をのせて──テクニックだけじゃない“響く演奏”のために
※ 2025.6 加筆修正済み
ハーモニカライフをもっと豊かにするために
夜中にふと目を覚まし、ハーブティーを淹れてハーモニカのことを考える──
そんなふとした時間に、あなたと少しお話したくなりました。
ハーモニカが好きで、日々取り組んでいる方だからこそ、届くメッセージがあると信じています。
クイズ!あなたのハーモニカ感覚は?
まずは、ちょっとした3つのクイズから。
あなたの感覚、試してみませんか?
Q1.
練習するたびに、ハーモニカの音色が少しずつ変わっていることに自分で気づいている。
→ ⭕️/❌
Q2.
長年続けているが、上達している実感がない。音楽の才能はないと思いながら、なんとなく続けている。
→ ⭕️/❌
Q3.
技巧的なテクニックが難しくて、マスターできないままにしている。
→ ⭕️/❌
✅ 結果のヒント
もし「⭕️ ⭕️ ❌」だった方──
あなたは、実は感性豊かなハーモニカの名手かもしれません。
なぜなら、「気づく力」「続ける力」があり、なおかつ「できないと決めつけていない」からです。
テクニックよりも、もっと大切なこと
今日お伝えしたいのは、技巧の話ではありません。
むしろ、基本に立ち返ることの大切さです。
特に、こんな方に読んでいただきたい内容です:
- 演奏はできているのに、どこか物足りなさを感じている
- ハーモニカを始めたばかりで、表現の方向に悩んでいる
音の違いは、心の違い
よく「人によって音色が違うのがハーモニカの魅力」と言われます。
でも、その違いって何でしょう?
科学的には「ド」の音(C4=261.63Hz)にも周波数の揺らぎがあり、微妙なズレも“ド”と認識されます。
そのわずかな個性の違いこそが、あなたの音色なのです。
AIのように完璧でも…?
AIの演奏を聴いて「上手!」と感動することはあるけれど、
毎回「サイコー!」と思えるでしょうか?
人間は、完璧さだけでは満足しない生き物。
だからこそ、あなたの感情がこもった“ゆらぎ”のある音が、人の心に届くのです。
譜面通りに吹くことがゴール?
譜面を完璧に吹けること=良い演奏ではありません。
「正確に吹けること」と「心に響く音が出せること」は、まったく別の力です。
とはいえ、コンクールなどでは譜面に忠実であることが求められる場合もあります。
特にクラシックの世界では、譜面提出や課題曲が明確に定められていて、それに従う姿勢が大切です。
時には「課題にどう表現を加えるか?」という、表現力を問う審査もあるでしょう。
きちんとした審査基準があるコンクールでは、そうしたバランスが重視されていると感じます。
でもそれ以外では、「人気投票的なコンクール」も存在しているのが現実です。
必ずしも音楽性や深さが評価されているわけではない場面もあります。
今こそ、自分の音に戻ってみる
ぜひ一度、譜面を閉じて、あなた自身の「ドレミ」を意識して吹いてみてください。
1音1音に、気持ちと愛情を込めて。
ハーモニカは、あなたの人生の音
ハーモニカは、口にくわえて吹くことで、言葉以上に感情が伝わる楽器。
あなたの音には、あなたが歩んできた人生そのものが滲み出ます。
最後に
ハーモニカの音色に、あなたの想いを込めて。
今日もまた、少しずつ、あなたらしい音を育てていきましょう。
あなたの音は、世界にひとつだけの音。
HITOCO.
(この記事は2025年6月に加筆・修正を行いました)